
生放送で声とBGMを同時に流す方法を3つ紹介
Youtubeやニコニコ、Ustream、Twitch、ツイキャス・・・
インターネットがすっかり世の中に浸透した現在、
上記のような配信サイトで行う「生放送」が物凄くホットになってます。
有名人から一般人まで
大企業から学生まで、
実に多種多様な人物がネットを通じてファンや仲間にたいして放送を行っています。
なお、配信をするのには実名を使うことも可能ですが、実生活でのリスクを避けるために匿名(ネットでのオリジナルネーム)を使用している方がほとんどです。
リアルでは想像もつかないようなことですが、
インターネットを使えば、どこの誰でも、世界中のどこの誰とでもつながって、彼らに対して意見発信・情報発信・エンターテインメントの提供を行えるわけです。 年齢や立場などの壁を越えて気軽に、不特定多数の知らない人たちと交流することができる。
今やネットは、私たちが過ごす日常,現実世界(リアル)とは別の、もうひとつの社会と成りつつあります。
ネットの可能性-企業による広告サービス
最近では、このようなネットの急速な拡張・浸透に乗じて、ネットを広告媒体にして、世界中に自社の製品やサービスについての情報を拡散しようとする企業人もどんどん増えてきています。
そうすると同時に、広告を拡散する側のサービス・人間が当然必要になるものですから、
冒頭で挙げたような有名な配信共有サイトでは、さまざまな企業と広告契約して、ユーザーが投稿した動画や、放送中の生放送のページに企業の広告を掲載させるという仕組みを設置しています。
しかしながら、これで「自分が放送をしているときに、どこぞの企業の広告がチラついて邪魔だ!」というだけでは、単なるストレスです。
そうならないよう、Youtubeなどの大手配信サイトでは、ユーザーの動画や放送の人気度(拡散力)に応じて、広告紹介料を支払うという「アフィリエイトプログラム」を実施しています。
この広告収益を受け取るかどうかはユーザーの意思によりますが、有名な配信者の中には、この広告収入だけで生計を立てている、「配信業」とも言うべき仕事をしている人たちもいるんですね。(参照:Youtuber『PewDiePie』がお金を語る!)
こういった金銭的な背景もあって、動画投稿や生放送に手をだす人が増えてきています。お金がほしくないという人は、多分少ないですからね。
(※もちろん、お金がすべてということはありません。「配信が好きで、これを通じて視聴者にまた明日がんばる元気を与えることを趣味にしたい。お金はお小遣い程度でいい」というような想いで生放送をしている人もどこかには居るでしょう。)
以上、「生放送」自体をあまり知らない方が読まれてもいいように、すこし前置きをながく書きましたが、
こういうわけで、動画の投稿・共有,生放送は、いまやネットとは切っても切れない、一大文化なのであります。
本題‐生放送にてマイク音声とBGMを同時に流すには
ようやく本題です。
実は管理人も細々と生放送をやっている人間のひとりなのですが、
実際に自分で生放送を始めてみると、多くの人が躓く(つまずく)ことがあります。
それは、
「BGMの流し方」
なんのBGMもなしに一人でしゃべっていると、どうしても味気ない放送になりがちです。
テレビ番組なんかを見ていても、BGMの存在がどれだけ重大かが分かると思います。
というわけで今回は、自分の生放送にてマイク音声とBGMを同時に流す方法を1つずつ紹介します。
※以下、パソコンとマイクをつかって放送していることが前提です。※
①スマホやラジカセで音楽を流しながら喋る
これが一番とっつきやすく、お金もかからない方法でしょう。
やり方は簡単。パソコンにマイクをつないで放送しながら、部屋にあるスマホやコンポで音楽をかけながら喋るのです。これなら自分の声と音楽が同時に視聴者に聞こえますし、声と音楽の間にタイムラグもありません。
欠点としては、どうしても音割れ(音量が大きいときなどに「ビー!」っと鳴るアレ)が起きてしまうことと、音質が悪いことが挙げられます。
それと、この方法ではパソコン内部で流れている音楽を視聴者に聞かせることができません。
はじめて行う生放送などで、とりあえずお金をかけずに手軽に配信したいという段階では良い方法ですが、
本格的にラジオのような方法をしたい方には向きません。
②NETDUETTOを使う
NETDUETTOというのは、YAMAHAが配布している無料ソフトで、
マイク音声とパソコンに取り込んだ音楽(WAV形式)を同時に流すことができる優れもの。
自分は音楽経験者ではないので詳しいことはあまり分かりませんが、
このソフトは、遠く離れたバンドメンバーなどと、ネットを通じて音合わせをしたりするのに使う物のようです。
これを生放送に応用します。
やり方はそれほど複雑ではありません↓↓
1.まず、パソコン内部に保存した音楽ファイルをWAV形式に変換(iTunesを使用した変換方法) ←説明文にならって行うだけで簡単にWAVファイルを作成できます。元のMP3ファイルには上書きされないので、結果おなじ名前の音楽ファイルが、1曲につき2つ以上できあがります。
※説明文中「読み込み方法」=「インポート方法」
2.上記のようにiTunesをつかって変換すると、変換した曲について、同じアルバムの中に同じ名前の音楽ファイルが2つ以上表示されるようになるはずです。
そのなかで、あとから作成されたファイル(曲名を右クリックして「プロパティ」→「ファイル」を選択、「種類」に“WAVオーディオファイル”と書かれているもの)を、パソコンのデスクトップ画面など、自分がすぐ探せる場所にドラッグ、コピペしておきましょう。
3.NETDUETTOをダウンロード、インストールして起動。ホーム画面左側に「マイク入力」「ファイル再生」という項目があるはずです。
「マイク入力」は相手に聞こえる音すべての音量を調整する項目で、「ファイル再生」は放送で流したいBGMを選択・再生する項目です。
「ファイル再生」の「選択」ボタンを押して、2.で作成したWAVファイルを選択します。
「選択」ボタンの左にある空欄(くうらん)に曲名が表示されれば、BGMの選択完了です。
4.生放送の自分の放送ページで、マイクをNETDUETTOに設定しておきます。
例: ツイキャスの場合、ツイキャスのホームページ上にある「PC配信」を選択すると、自分専用の放送ページが出てくるはずです(ツイッターアカウントとの連携必須)。すると、画面左に小さな放送画面が有って、その下に『配信カテゴリ』『テロップ』『ハッシュタグ』『コラボ』『マイク入力』というようにいくつかのメニューが表示されています。 この中の『マイク入力』すぐ右、「設定メニューを開く」をクリックすると、マイクを選択できるはずです。ここでマイクをNETDUETTOにしておきましょう。→これで、生放送中に視聴者に聞こえる音は、NETDUETTOで再生中のものに限定されます。
5.そうしたら、放送中に、NETDUETTOの「ファイル再生」項目の一番したにある再生マークを押して、音楽を流せばOKです。
音声およびBGMの音量調整は、ツイキャスのマイク選択画面か、NETDUETTOの「マイク入力」「ファイル再生」項目の下にあるつまみを操作して行いましょう。
※欠点としては、どうやらマイク音声とBGMの間にわずかにタイムラグがあることと(カラオケ放送には向かない)、WAVファイルを持っている曲しか流すことができないということが挙げられます。 それと、この方法で流すのは、あくまでもNETDUETTOで再生中の音声・BGM。パソコン内部で流れている音すべてを視聴者に聞かせることは出来ませんのでご注意。よって、この方法はBGMを流しながらの雑談放送に向いた方法です。
ラグの問題や音質の障害を越えて、パソコン上で流れている音すべてを視聴者に聞かせながら放送したい場合、一番良い方法はこれしかありません↓↓
③オーディオインターフェースを使って放送する ☆BEST☆
オーディオインターフェースというのは、自分が聞いている音と自分が話している声、その両方を同時にパソコンに処理・再生させるための機械です。
パソコンにマイクとヘッドフォンをべつべつに直接つなぐのではなく、マイクとヘッドフォンを1つのオーディオインターフェースに繋ぎ合わせ、そのオーディオインターフェースをパソコンに繋ぐことで、パソコンの中で流れている音と、自分がマイクに話しかけている声を、オーディオインターフェースに同時に処理させ、放送にて同時に再生させられるようになります。
これを使うと、音楽と声の間にラグのない放送が可能となりますし、
マイクの「ザーーーーッ」というノイズもかなり小さくなります。
おすすめのオーディオインターフェース
自分が実際に使って気に入ったのがコレです↓↓
これ、ほんとに簡単・便利。
拳の中にすっぽり収まる大きさをしているUSB式で(スティックタイプのUSBメモリとほとんど変わらない大きさ)、
本体にマイクとヘッドフォンを挿し、そのまま本体をパソコンにつなぐだけで接続完了。
パソコンのサウンド設定で、スピーカーとマイクをX-Fi Go! Proに設定し、
本体内蔵の再生リダイレクト機能を適用。 (詳しい手順)
(※うまく認証できない場合は、専用ドライバをインストール後、一度サウンド設定をすべて元にもどしパソコンを再起動すれば、パソコンが本体をうまく認識してくれるようになるはずです。
その後は、NETDUETTOを使ったときと同じように、放送画面の設定にてマイクを「X-Fi Go! Pro 再生リダイレクト」に指定して放送を開始するだけ。
音量もサウンド設定とシステム音量調整、X-Fiの専用ドライバで調整可能。
専用ドライバのホーム画面にあるおおきなダイヤルは、自分に聞こえる音量を調整するものなので、放送で視聴者が聞いている音の音量(主にBGM)を調整するには、システム音量調整で、聞かせたいコンテンツの音量をいじってみると良いでしょう。
この機材は、パソコンゲームの実況動画(しゃべりながらゲームをプレイする動画)を録画するのにも使えますね。
なにより値段が凄く安いので、放送してみたいなあと思ったらわりとすぐに用意できるかと思います。
まとめ
以上にまとめたことを知っておけば、おそらくそんなに迷うことなく生放送ライフを始められるとおもいます。
実生活であまり人とのかかわりが無くてさびしい・・・特に趣味が無いので家で暇でしょうがない・・・ネットをうまく使って活動範囲を広げたい
というあなた!放送自体は誰でも匿名で簡単にできますので、挑戦してみてはいかがでしょうか。