日光浴がどれだけ健康にいいか

皆さん、日光は浴びていますか?

「そりゃ毎日仕事で歩いているからさんざん浴びてるよ」という方は一安心でしょうか。

 

「なにが一安心か!暑くてしんじゃうよ~」と言いたい気持ちも分かります。
この猛暑のなか、熱中症にならないように日陰を歩いたり屋内で過ごしたりという方は多いでしょう。もちろん、強い日差しを浴びすぎて日射病や熱射病,熱中症にならないように努めることはとても大事。

しかし、日ごろから極端に日光を避けていると、大変なことになるかもしれません・・・今回はそんなお話。

 

 

 

日光不足が招く「くる病」とは


 

日本小児分泌学会などの団体からの情報によれば、戦前・戦時中に流行していた「くる病」とよばれる病気が、最近また増え始めているということなのです。

 

くる病とは、17世紀のイギリスではじめて報告された病気で、骨がカルシウムを吸収して強くなるときに必要不可欠な栄養素ビタミンDが不足して、骨が弱く柔らかくなるもの。

典型的なものとして、乳幼児の、背中が極端に丸くなったり重度のO脚になったりといった症例があります。むかし、今のように生活水準が高くなかった頃は、下の写真のような子供が多かったようで、これは現在でも、貧しい国では見られる症状だそうです。

 

 

このくる病、「ただ背中が曲がるだけか」で済む話ではありません。

O脚やX脚背骨の湾曲(わんきょく)頭蓋骨が柔らかくなってしまう症状、肋骨の一部がコブのように膨らんでしまう症状・・・カルシウムで出来ている歯も弱くなるので虫歯にもなりやすくなります。

ほかに、テタニーといってカルシウム・マグネシウムなどの不足によって手足が痺れる症状が出ることも。これは重いものでは呼吸筋全身の筋肉まで固まってうまく動かなくなったりするらしいです。

 

 

くる病は、遺伝などによって先天的に持っている場合もありますが、後天的になる原因としては、偏った食生活によるカルシウム不足ビタミンD不足日光を浴びなさ過ぎたことによるビタミンD生成不足などが挙げられます。

 

ビタミンDは日光をある程度の時間浴び続けることで体のなかで生成されます。よって「くる病」は、屋内にとじこもりがちな高齢者に多い病気なのですが・・・最近では、日差しを避けて屋内で生活する若者も増えています。

 

それに、「自分の子供をあまり日光にさらしたくない」という考えで、子供たちをあまり外に出さないように保護する親もわりと居るんだとか。

戦後すぐは、適度な日光浴が推奨されていたようですが、最近では母子手帳でも、夏の日差しが強くなったことなどによって、日光浴のすすめが成されていないらしく・・・子供たちの中にくる病患者が増えてきているそうなのです。

 

これは先進国たる日本としては意外な・・・いや、豊かだからこそ出てきたとも言える問題かもしれません。

 

 

 

気がついたらすぐに病院へ


くる病になってしまっても、たいていは病院に行って、活性型のビタミンDを投与してもらえば1ヶ月程度で、すくなくとも骨の変形は治るそうです。

お子さんや御自身、恋人、ご家族のなかに、似たような症状が思い当たる場合は、念のためすぐに病院へ行ってみることをおすすめします。

 

今年の夏もものすごく暑い。熱中症や脱水症状に気を使うと同時に、適度に日光を浴びるように気をつけていきましょう。 いろいろ調べてみたところ、健康維持のためには日光を1日に1度、20分以上浴びるのが適切だと思われます。

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