自律神経失調になったら、治療法をどうやって検討するか

自律神経失調ってホント辛いですよね。なにしろ生命活動・恒常性をつかさどっている根本的な神経系のはたらきが狂ってしまうわけですから。

私も6,7年前から苦しんでいます。

 

いま私が抱えている症状は、

眼精疲労,視力の不安定(眼鏡屋などで指摘される),慢性的な全身の凝り(頭・首・肩が特に顕著),一時的なのぼせや顔の張り,手の震え(運動のあとや熱い風呂に入ったあとなど、神経が特に興奮しているとき),足腰の冷え,足裏やくるぶしの緊張,不眠(入眠困難・中途覚醒),いくら寝ても筋肉の緊張および凝りがとれない

といったところです。

 

もちろん初期の段階で眼科や神経内科、内科に何回かかってみましたが異常なし。脳波やCTも異常なし。やせ型ですが昔ある程度がんばって鍛えていたおかげで、日ごろまったく運動していない状態でいきなり5,6km走れるスタミナはあるし、胸板も多少あるし、風邪もそうそうひかない。「おかしい。なんなんだこれはと」と。

それで評判のいい薬局の先生に相談して漢方を処方してもらったり、ジョギングをしたり筋トレをしたりもしてきましたがなかなか治らないんですよね。市販のビタミン系の肩こり緩和剤も、ありとあらゆるものを試しました。整体にもマッサージにも何度も行きましたがほんの一時的に楽になるだけでした。

 

ただ最近になって「そうか、こうやって治していけばいいんだ!」という気づきがありましてほんの少しずつですが改善してきたので、今回はそれをもとに書きます。自律神経失調で苦しむ人にとって少しでもとっかかりになれば幸いです。

 

※この記事の内容は、特定の医薬品を勧めることによって読者様の症状の治癒を確約するものではありません。あくまでも治療法・医薬品選びの参考材料としてお読みください。

 

◆まずは一番最初に出た症状を思い出す

 

自律神経失調のいちばん厄介なのは、とくに何の病気でもないのに体のあちこちが間違いなくおかしい…というところ。つまり、明確な原因がわからないまま自覚症状ばかりが悪化、あるいは増えていくところです。

それゆえ、悪化すればするほど何が悪いのか分からなくなる。どこがおかしいのか分からなくなってしまいます。どこから手をつければいいかも分からなくなる。

これが一番怖い。

 

ですから、自律神経失調を根本的に治したければ、まずは一番最初に出た症状を思い出してください。その症状が、あなたの自律神経失調状態の根本的な原因を判断する出かかりになるはずです。 症状の参考ページ⇒自律神経失調症net大辞典様のHP 

これをしておけば、漢方薬を選ぶときにもハッキリと判断することができるでしょう。

 

たとえば、もともと神経質な性格で、かつ眼精疲労が一番最初に出始めた症状だということならば「神経の過緊張」が根本的な原因だと分かる。

一番最初に出た症状が冷えや手足のしびれで、もともと体が硬くて運動不足だったのだとすれば、血行が悪くなったのが根本的な原因だと分かる。もしくは貧血(酸素運搬機能をつかさどるヘモグロビンが欠如している)がそもそもの原因であるかもしれないと分かる。

 

このように一番最初に自覚した症状を思い返してみることで、自分の自律神経失調は何を治療すれば根本的に治癒されるのかがある程度判断できることでしょう。自分の判断で漢方薬を探すときにも、お医者さんや薬局に相談するときにも役立つはずです。

 

 

◆次に「いま一番つらい症状」を明確にする

 

次に重要なのが、出ている症状のなかでいま一番辛いものはなんなのかということ。言い換えれば、とにかく急遽これだけは治したいという症状をハッキリさせておくべきだということ。

例として「肩や首の凝りがひどすぎて、顎まで凝っていてガチガチでほんとうに仕事にならない」とか「イライラしてしょうがない」「不安障害や対人恐怖みたいなものが一番厄介」とかです。

これをハッキリさせたら、次のステップに進みます。

 

 

◆上のふたつを結び付けて、応急措置をしながら根本的な治療を続ける

 

以上ふたつのことをハッキリさせたら、

いま一番つらい症状に対処しながら、根本的原因の治療を続ける。

 

例えば、

“根本的な原因が過緊張で、いま現在肩こり首こりなどが一番つらい”なら

①ビタミン系肩こり改善薬・独カツ葛根湯を飲んで肩こり首こりを処置しながら、神経を落ち着かせ安定させる桂枝加竜骨牡蛎湯などを飲み続ける。

②入浴法,湿布,塗り薬,温熱肩こり改善グッズ,ピップエレキバンなどで凝りに対処しながら、養命酒や桂枝加竜骨牡蛎湯などで緊張をほぐしていく。

といった治療法が考えられる。

 

また例えば、

“根本的な原因が貧血や血行不良で、いま現在一番つらい症状は精神的な不安定”だとするなら

①ギャバやセントジョーンズワート,加味逍遥散,柴胡加竜骨牡蛎湯といった精神安定作用のあるものを飲んでストレスに対処しながら、貧血改善薬を飲み続ける

②習慣的な有酸素運動でストレスを発散しながら養命酒や桂枝茯苓丸といったものを飲んで血行を改善していく

といった処方が考えられる。
小林製薬の貧血改善薬ファイチ

 

いずれにしても、自律神経失調の根本的な治癒(つまり完治)には絶対に時間がかかる。

ベストな治療法を続けても半年~数年は要すると思ったほうがいいでしょう。

でも、それだけの期間仕事などをせずに休んでいるというのは実際問題なかなか難しいことです。

だからこそ、その場の一番厄介な症状を抑えながら、根本的な原因を治療し続けることが肝要なのです。

 

ということで、必ず一つのものに頼り切らずに2つ以上の薬・治療法の組み合わせをハッキリ決めて、その組み合わせを信じて続けていくことを提案します。ただ、あまりにもごちゃごちゃ色々なものを飲むのはやめましょう。とくに漢方薬の摂取は多くて2つまでにとどめておくほうがいいんじゃないでしょうか。色々飲みすぎると何がどう効いてるか分からなくなりますし。漢方薬はいろいろな症状を複合的に、体質そのものを改善していくスタイルの薬ですので、ごちゃごちゃ飲む必要はありません。

ただ『甘草』という生薬の過剰摂取は多少の副作用を伴うようですので、調整しながらどうぞ。それを考慮してたとえば漢方薬1種と養命酒、などであれば問題ないと思います(実際私がいま継続している組み合わせ)。

 

 

※注意

 

個人的に絶対やってはいけないと思っているのは、安易に精神安定剤を飲むこと。

安易に心療内科や精神科などにかかって精神安定剤を処方してもらわないで下さい。

私の母は統合失調症の陽性症状を15年以上抱えていて、なかなかの量の精神安定剤を長いこと飲んでいますが、まったく根本的に治癒されていません。いまだに幻聴や気分の落ち着きのなさに悩まされています。

精神安定剤は、あくまでも頭をボーっとさせて気持ちを落ち着けようとする薬剤です。

身体を健康にして本来の正常な機能を取り戻しましょうという薬ではありません。

ですから、安易に飲むのはやめましょう。

場合によっては仕事なんかできなくなります。

 

あなたの抱えているものが精神病でなく自律神経失調であるならば、「とにかく身体のシステム(神経や血管)を正常に戻す」という観点で治療を考えることを個人的にはおすすめしたいです。

もちろん最終判断はあなたに任せます。

 

私も長いこと症状を抱えて苦しんできましたから、自律神経失調がいかに厄介で苦しいものかは分かります。ですが意識だけはハッキリ持つようにしてください。いつでも自分の心の状態をなんとか客観視して正気を保っておくこと。それが結局は一番の基礎になるでしょう。

あなたの健康を心よりお祈りしています。

 

 

〇自律神経失調の治療によく使われる漢方2種

桂枝加竜骨牡蛎湯

加味逍遙散

両方とも顆粒ですので、空腹時(食後2~3時間後ならOK)に水でそのまま飲んでしまって構いません。私に漢方薬を処方してくださった先生もそのようにおっしゃっていましたし、

経験上、お湯に溶かして飲もうとすると溶け切らず無駄になってしまうことが多いです。

 

その他、自律神経失調の治療に向いている漢方薬について⇒ 赤尾漢方薬局様のページ

ストレス向けの漢方薬についてはこちらも参考になります⇒クラシエのページ

 

どうしてもご自分で決めるのが不安という場合は、自律神経失調に精通した薬局等で話を聞いてみるのもいいでしょう。

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