ペルソナ5のコンセプトと面白さ,凄さを、サントラで振り返ってみる

Amazonで予約していた『ペルソナ5』のオリジナルサウンドトラックが今日届いてしまった。発売日は明日なので実質フライングゲットということになる…それを知ってなんだか少し申し訳ない気持ちになったが、箱には1/16必着と書かれていたのでどうやら予定通り届いただけのようだ。てっきり発売日当日に届くと思っていたのでびっくりした。

 

Amazonの段ボールをあけると真っ先に目に入ってきたのが、今作のトレードマークである鮮やかな「赤」。
ペルソナ5といえばこの鮮やかな赤と漆黒のコントラストである。これが最高にかっこいい。ペルソナ4のときは黄色と緑のコントラストで、あれも非常に綺麗で活発な印象を与えるものだったが、個人的には今作のダーク&ライトなデザインがこれ以上ないくらいストライクである。

その赤と黒の渦のなかに佇む主人公の表と裏の姿。それを囲むように描かれている街並み…匠の技である。センスが良すぎる。主人公の容姿も4より好みだ。日常の姿ではスマホ、怪盗の姿では短剣を持っているという二面性の表し方もスタイリッシュ。

CDは3枚組で、作中の楽曲が110曲も収録されている。総再生時間は3時間49分に及ぶ。これ一枚あれば通勤通学の暇つぶし・演出には十分の内容となっている。しかも、ただ多いだけでなく高クオリティで体がリズムを刻みだすような楽曲ぞろい。スタイリッシュな曲、感傷的な曲、遊び心に満ちた曲…日常の様々なシーン、心象風景にマッチする。そこがペルソナ5の楽曲のすごいところ。

プラスチックケースの中には歌詞カードが同梱されているが、この中身もうれしい。前半はオンボーカル曲の歌詞で、後半部分は、それぞれの楽曲がどこで使用されたかということに触れながらの、作曲に携わった人たちのコメント。シーンごとの主人公や仲間たちのどういう心境を表して作曲しているか、どういうものを作ろうとして作曲したか…などが語られていて、読みながらプレイ中のことを振り返ってニヤニヤできるようになっている。はやく2週目3週目をプレイしたくなる。ちなみに歌詞カードの表紙と裏表紙でも主人公の二面性をデザインとして起用している。なかなかおつである。

 

個人的ベストソング

ペルソナ5の曲はどれも完成度が高いが、なかでも個人的にお気に入りなものを挙げてみる。全部挙げるのは大変なのでサウンドトラック1枚目から。

 

まずはやはりオープニング曲でありテーマ曲の『Wake Up, Get Up, Get Out There』
この曲は「ウソや都合のいい綺麗事に満ちた社会につぶされるな。根暗にならないように、自分の本心と向き合い信念を見つけて貫け。変化を恐れるな」というメッセージを謳ったものだと思うが、メロディーはそういうパンクな印象を与えない美しいものになっている。ペルソナシリーズではじめてピカレスクロマンを取り入れた作品であるペルソナ5の、そのストーリーに込められたメッセージをおしゃれに歌うクールな1曲。片足で軽くタップを踏みたくなるような爽やかな曲である。

次に、主人公率いる怪盗団が対象に予告状をだし、いよいよお宝を盗みに入る時にかかる『Life Will Change』。これはターゲットにむけてのメッセージになっている曲で、かなり意訳で要約すると、「お前の、コンプレックスで歪んだ間違った正義を、俺たちがぶっ壊してやるよ。お前の虚構の帝国は間もなく崩壊する。しっかりしなきゃお前の人生なにも変わらないぜ」という歌だと思う。これは、社会にはびこる悪に徹底抗戦の意を示しながらも壊したり殺したりするのではなく、あくまでも改心させる、つまり、ちんけなプライドを肥大化させて他人を道連れにどんどん闇に沈んでいくターゲットを救わんとする、今作の怪盗団らしいスタンスの具現ではないだろうか。

前奏の耳に心地いいギターサウンド、そこに少しずつ付け加えられ盛り上がっていく伴奏、ボーカルの綺麗で伸びのある声質、サビの盛り上がりの気持ちよさ、間奏部分で流れるシンセサイザーやベースの彩色…そのどれもが見事に調和していて、リピートで聴いていても疲れない。スタイリッシュ、クール…そういう形容詞がよく似合う。この曲はInstrumentalバージョンでは少しトーンが違うのがまたいい。個人的にはInstrumentalのほうが好きかもしれない。サビのギターの高音が気持ち良すぎるから。

戦闘曲のひとつ『Blooming Villain』も大好きである。これは作曲リーダーの目黒さんも気に入っているそうだが、本当にいい。イントロもいいが、なによりもサビへの入り方が最高に熱い。なんというか、かっこよさと悲しさが共存しているようなそんなギターサウンドだと思う。プレイ中、このBGMで、涙こそ出ないものの胸にくる時が何度もあった。曲の中で、「戦闘開始⇒熟考・コマンド選択⇒熾烈な戦い」という流れが見事に出来上がっている。

『Layer Cake』はミリタリーショップ内で流れる楽曲。テンポが軽快でそれでいてノリノリすぎない、いつまでも聴いていられるラウンジミュージックとなっている。この曲を聴くためにミリタリーショップに長めに居座ったことも何回かある。

とりあえず今はこのくらいにしておくが、ほかにもかなりの神曲がたくさんある。

 

以前も書いたが(【神ゲー】ペルソナ5は大人こそプレイすべき信念と絆の物語!)、ペルソナ5は高校生・大学生あたりの若者はもちろん、30代40代の大人こそ楽しめる最高の娯楽作品である。興味はあるけど新しいゲームをやるのが面倒で…などと迷っている人がもし居たら、ぜひ踏み出してプレイしてほしいと思う。本当にいい経験・刺激になる作品だと思う。

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