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ウィッチャー3総評と、オープンワールドゲームを楽しめない心理

オープンワールドファンタジーの傑作『ウィッチャー3』の評価とゲーム哲学

以下、サイドクエストにも結構手を出しながらひととおりのメインクエストをこなしてクリアしたうえでの評価。

ウィッチャー3、私はこのゲームをやるプレイヤーとしては新参なんだけども、やればやるほど味わい深く面白いオープンワールドゲームであるという感想に至っている。ただマップが広大かつ自由度が高すぎるゆえサイドストーリーや依頼まで全部楽しもうとするとかなり時間がかかる(冗談抜きで、1日数時間のプレイでクリアまでに1年2年はかかるだろう)。指示待ちスタイルの人、脳死プレイしたい人、飽き性の人には向いていない。実際にSteamなどで「最初は面白くないがやっていくうちに少しは…」「最初だけ面白いが途中から作業になる」という評価をする人もいる。

だが彼らは、じっくり考える暇もなく急速な展開に引っ張られ指示されるがままにボタンを押していく、スピード感で作業感をごまかし結果をすぐに提供してくれる、そんな最近のジェットコースタースタイルのアクションゲームにちょっと酔わされすぎなのではないかなあと思う。事実この作品の評価は、国内外問わず多くのゲーム誌などで最高と言っていいものになっている。方々でゲーム・オブ・ザ・イヤーを獲得していて、作業が退屈だというように評している大手レビューは見受けられないのである。

 

オープンワールドゲームといえば、『スカイリム』や『ウォッチドッグス』『アサシンクリード』『Fallout』なんかも有名だが、『ウィッチャー3』の出来は群を抜いていて、これほど作りこまれた、練りに練られたオープンワールドも少ないだろう。ただ広いだけじゃなく大自然の息吹を感じるマップは、地方や天候・時刻によっていろいろな表情を見せ、街や村には見た目も性格も多種多様なNPCが居ていろいろな言葉を発している。サイドクエストや依頼の裏にある様々な人間模様、完成度のたかい時代背景に世界設定、狩りのための準備の奥深さなどが物語を色づける。すべてのサイドクエストと依頼には、固有のセリフ・やりとり・選択肢が用意されている。決して同じ内容のループではないのだ。プレイヤーの選択次第であらすじや結末はもちろん、世界の勢力図さえ変わる。これほど「人間」とか「生きざま」というものを包み隠さず露骨に描いたゲームも少ない。物語の端々、クエストのひとつひとつに、登場人物たちの人生とか世界の息吹を感じるのである。大作映画を観ているような感覚だ。

愉快な話、切ない話、ホラー映画のようなスリルを感じる話、むごい話、思わず胸が高鳴る話、熱い戦い…いろいろな物語が散りばめられている。だだっ広い土地をただ無意味に歩き回って途方にくれるような造りにはなっていない。ファストトラベル地点も数多く設置されている。地元ポーランドの小説『魔法剣士ゲラルト』を原作としており、主軸の物語そのものも神話や伝記が好きな人ならワクワクするような内容である。相当しっかり作られている。

私も、名作と言われるものからマイナーなものまでたぶん50本以上のゲームをやってきたと認識しているが、これほど「完成されている」と感じたゲームはほかに無い。どれだけ力を入れて作ってるんだと笑いたくなってしまうほどの作りこみであった。

※ストーリーは、前作をやっていなくても読み物やクエストでだいたい理解できるので大丈夫。

 

ちなみに自分は初見から最高難易度のデスマーチで進めてますが、戦闘にもかなり歯ごたえがある。ダークソウルなんか目じゃないくらいキツい戦闘もありました。アビリティの振り分けも広がりがあるので単調な戦闘の繰り返しにはなりません。敵も多く、時には「そんなの聞いてないよー!」と言いたくなるような技を使ってきたりするやつも居る。 武器もかっこいいもの強いものがたくさん手に入る。怪物が落とすもの、人間が落とすもの、宝箱で手に入るもの、クエスト報酬…強化石「ルーン」をはめるスロットの有るもの無いもの…無銘の名剣から先祖代々の宝剣、伝説の剣のようなものまで多種多様。付いている能力値もそれぞれなので、どれを使うかどれを手放すか迷ってしまう。

それと…飲んで一定時間の持続効果を得る『霊薬』、刃に塗ることで既定の回数分の攻撃に付加効果を得る『オイル』(効果が切れたら塗りなおす。個数消費なし)、様々な特殊効果をもった『爆薬』…これら戦略の幅広げるアイテムを「調合材料が多くて、調合するのがめんどくさい」という人もいますが、それはちょっとこらえ性が無さすぎだ。 これらの道具は錬金術で作り出すのだが、適当に素材を×連打で広いながら物語をすすめていくだけである程度材料は揃っちゃうし、一回調合してしまえばそれ以降は『瞑想』をつかって1刻でも過ごせば酒のみを消費して所持限界数まで勝手に作ってくれるので。そこまでシビアに作られてはいない。当然、行く先々で商人から材料を買うのもよし。

 

 

やはり、やりこみ系オープンワールドゲームを「マップが広すぎてめんどくさい」などと思ってしまう場合、ほんとうのところは、そのゲームのほうにつまらないと思わせる仕様があるんじゃあなく、オープンワールドゲームを楽しめないプレイヤー自身に、広大な土地を「どんな敵が待ち受けているんだろう」「どんな人がいるんだろう」「どんな展開が待っているんだろう」「あっちはどうなってるんだろう」とワクワクして冒険する遊び心・探求心が足りなかったりすることも多いわけで…ましてウィッチャー3は、出来の悪いゲームでも、内容の無いゲームでもないのだから。

まあ「マップが広すぎる」とか「途中から作業になってくる」とか思う時点で、その人にオープンワールドゲームは向いていないだろう。これは間違いない。せっかちな人には到底楽しむことはできないはずである。「文章を読むのがめんどくさい」なんて言っていてはノベルゲーやRPGをプレイできないのと同じだ。

 

オープンワールドゲームについて断言できることは、

「クリアを急ぐゲームではなく、地道にあちこち冒険しその過程(探索・狩り・出会い)を味わうゲーム」だということ。

過程を濃く楽しんだほうが、クリアしたときの感慨深さもひとしおである。

 

おおげさに聞こえるかもしれないが、人生だってそうじゃないだろうか。

その場その場を楽しまずに生き急いでは薄くなるし、つまらなくなる。

 

最初めんどうそうに見えても、このような洋ゲーは思わぬかたちで教養を深めるだけでなく自分の感性を大いに磨いてくれるものなので、投げ出さずぜひ気長に地道に味わってほしいなと、ゲーマーとしては思うところだ。人間性とは、脳のどこをどのように使い発達させてきたか、どんな体験をしてどんなことを考えてきたかで常に成長していくはずなのだから。

おおげさではなく、娯楽作品というものにはそれぞれの性質があって、好みや遊び方には絶対にプレイヤーの性格が出るものだ。それゆえ、様々なものに触れること、遊びの幅を広げることは、逆にプレイヤーの思考や成長を促すだろうと思う。生まれてからこれまでずっとマリオしかやっていない人間と、いろいろなタイプのゲームに触れてきた人とでは、やっぱり中身が違ってくると思う。映画だってそうだ。ジブリにしか興味の無い人と、いろいろな映画を観ている人とでは、感性や教養が変わってくるはずである。これは、多くの人間関係を築くことと似ている。そういう意味で、このようなよく作りこまれたやりこみ系のオープンワールドゲームというのは、実にいい経験となるはずだ。

 

長々と書いてみたが、お世辞抜きにウィッチャーは実に奥深く、気長にやるゲームなので、これからやろうとしている人には、ぜひ焦らずじっくりプレイしてほしい。もうひとつこの作品について言わせてもらえば、「ゲームは子供がやるもの」という固定概念を、大きく覆(くつがえ)してくれるはずである。きっと人生において数少ないほどに濃密なゲーム体験になるだろう。音楽もめちゃくちゃいいですよ。このゲームについてもっと詳しく知りたいという方は公式サイトを見てみてください。

 

ちなみにSteamでパソコン版も売ってます。→ここ

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