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『俺物語』から学ぶ、「カッコいい男」「カップル長続きの秘訣」

今年の4月から日本テレビで放送中のアニメ『俺物語』。

原作は河原和音という方の少女漫画なんですが、今までのスマートで綺麗な少女漫画と違い、最近まったくと言っていいほど見なくなった古風で不器用で男臭い主人公の恋愛模様が描かれていまして、アニメファンの間でなかなかの好評価をうけています。

私は普段少女漫画も読まないし、恋愛系のアニメはちょっといいかと敬遠して見ていない性質なんですが、この俺物語、ダメ元・・・と言ったら失礼ですが試しに見てみたら、なかなか奥深くて面白いじゃありませんか。

今回は、そんな俺物語の紹介と、このアニメを題材にしたちょっとした恋愛考察です。長いですが、よければ最後までお付き合いください。

 

 


ストーリー

この作品の魅力を語るため、まず簡単にあらすじを紹介しておきます。
(※あまり過度なネタバレにならないよう、本記事では、自分がいちばん感銘を受けたアニメ4話までの内容で書かせて頂きます)

 

〇序盤

写真左、主人公の猛男(タケオ)という男、ガタイが良くとてつもない力持ち。気は大らかで優しく頼りがいがあるんですが、まっすぐすぎて不器用でなんとなく汗臭くて女っ気も無く、「THE・男気」という感じのおっさん顔の男子高校生。その溢れんばかりの男気のおかげで、同性からは尊敬され、男友達はたくさん居るんですが、女性には煙たがられてばかり。恋愛経験ももちろん有りません。

(引用元:http://anicobin.ldblog.jp/archives/44189264.html)

対して、このタケオと幼少期からの親友である砂川というやつは、クールでどうやら勉強もでき、場の空気を読むのがとてもうまく、顔もとびっきり良いという典型的なイケメン。当然、女性には好かれまくりです。すれ違うたびに「あのひと超かっこよくない~?」などと噂されるような存在です。でも、恋愛はめんどくさいからということで彼女は無し。

(引用元:http://anicobin.ldblog.jp/archives/44189264.html)
そんな腐れ縁のふたり、いつものように学校へ行くため2人一緒に電車に乗っていると、窓際のところでちっこい女子校生に痴漢をはたらこうとしている男。

これにいち早く気づく砂川、さすがに空気が読める。そして砂川に事態を教えられ、即座に痴漢を確保したのはタケオ。このコンビ最強か。

 

痴漢をされかけていた女子高生は大和凛子。小柄でぽわわっとした美少女。タケオはこの少女に一目ぼれしてしまいます。(そして、実は大和の方もタケオに一目ぼれしていました)


(引用元:http://anicobin.ldblog.jp/archives/44189264.html)
大和は「助けてもらったお礼に」と、ふたりにケーキをご馳走することに。大和の趣味・特技はスイーツ作りなのです。

後日さっそく待ち合わせして会う3人。

「うまい!うまいぞ!」と大和のお菓子を頬張るタケオ。いつも通りクールな砂川。

 

※タケオと砂川のふたりにはこういうこと(人助け)はよくあるようなんですが、いつも、直接人助けをした男臭いタケオよりも、イケメンで雰囲気のいい砂川の方が感謝されてしまう・・・という流れが当たり前になっているようですね。

そのせいでタケオは、「大和もやっぱり砂川のことを好きになったんだな」と勘違い。ふたりの恋愛成就を応援しよう!と決意するわけであります。

 

 

〇序中盤

そんなふうに思い込んで早何日か、

大和は自分のお菓子をおいしそうに食べてくれるタケオの姿がうれしくて、「また作ってきていい?」とタケオにメール⇒大和と砂川をくっつける手伝いをしてやろうと思うタケオ、砂川も誘う⇒3人でお菓子を食べる・・・という構図が出来上がっていました。

以降、大和の好みの男を訊いたり、砂川の好みの女性のタイプを訊いたりと試行錯誤するタケオ。ですがある日、自分と会うたびに砂川のことをすすめようとしてくるタケオの態度に、「私のこと遠ざけたいのかな」「私に興味ないのかな」みたいな心境になってしまった大和が涙。

 

「なぜ大和は泣いたんだ!」

 

女心に疎い(うと-い)タケオは、砂川に相談しに・・・ もとい、文句を言いに、砂川の家に行きます。

「お前の話をしたら大和が泣いたぞ!お前、なにかしたんじゃないのか!」

 

 

すると、今まで傍観して楽しんでいた砂川はついにすべてを語るのです。

実は最初に3人で会った日、タケオが席を外しているすきに、大和の口から「お友達(タケオ)かっこいいよね・・・彼女いるのかな?」と相談されていたこと。同じ日、大和はタケオとふたりきりだと緊張してしまうからという理由で砂川に「(もう)帰っちゃうの?」と言ったこと。

そう、実は大和はずっとタケオのことを好きでいたこと・・・

 

砂川の暴露にとまどいながらも、まだ信じ切ることができないタケオ。

そんな時!

タケオの前を泣いて立ち去ったことを「どうしよう・・・」と相談しにきた大和が登場。

砂川の指示で、タケオは急いでベッドの下に隠れます。

 

 

砂川の部屋に入り腰掛ける大和。砂川の匠な誘導尋問によって、「私は、タケオくんのことを好きです!!!」と大声で打ち明けます。

砂川「だって。」(ヤサボ)

こらえきれない嬉しさを胸にベッドからはい出るタケオ。
愛のキューピット砂川の援助の甲斐有って、その場で思い切り告白しあい、2人はめでたく付き合うことになります。

 


そして4話

 

さて、2人が付き合いはじめてすぐにちょっとした試練が訪れます。

大和の友達が「ねえねえ、凜ちゃんの彼氏紹介してよ~!合コンしよ~!」と言い出したのです(うわ・・・よくあるやつ)。 とっても素直でいい子である大和はこれを快諾。

タケオもこの話を大和から受けて快くOK。そこはさすが男友達に好かれるタケオ、すぐに合コンのメンツを揃えてきました。もちろん砂川は強制参加ww


(引用元:http://anicobin.ldblog.jp/archives/44520753.html)

 

合コン当日、友達の前で恥らいながらも嬉しそうにタケオを紹介する大和でしたが・・・

それまで大和が、来る日も来る日も彼氏のことを「かっこいいの!」とノロけていただけあって、大和の友達は皆、タケオを見てあぜんとしてしまいます。もちろん大和の目の前でハッキリとは言いませんが、内心「あんなにカッコイイって言うからイケメンだと思ったのに、なんか・・・www」という感じ。

 

しかし、合コン会場のトイレでタケオについてついこぼしてしまう大和の友達。

「あの彼氏はないわ~~www」

「なにあれゴリラじゃんねwww」


(引用元:http://anicobin.ldblog.jp/archives/44520753.html)
友達の本音を聞いてしまう大和とタケオ。

聞かれてしまって慌てる友達。

大和は「タケオくんはかっこいいよ!!!!」と叫び、泣きじゃくって合コン会場を出て行ってしまいます。追いかけるタケオ。

タケオは大和をつかまえ、「自分はまったく傷ついていないぞ」と伝えます。

 

そして、ここが私が一番感動した部分。

 

 

大和「ごめんね・・・」

タケオ「なにがだ。」

大和「友達が、タケオくんに嫌なこと言ったから。タケオくん、傷ついたよね。ごめんね・・・」

タケオ「俺はなにも傷ついていない。」

「人はそれぞれだ。俺の心配はいらん。傷ついたのはお前だろう。」

「人それぞれだからこそ、俺はお前に遭えたんだ。」

——————-中略——————–

大和「傷ついてない?ほんと?」

タケオ「無傷だ。」

「それよりも、大和は友達におれのことを、かなり褒めてくれてたんだなあ。ありがとう。」

大和「タケオくんは凄いね・・・ウチ、タケオくんのこと、やっぱり好きだなぁ。ほんとにすごく大好きだなあ。」

 

このあとは、やっぱり漫画だな~というか、急に合コン会場で火事が発生。タケオが大和のともだちを救うために火の中に飛び込んで、死にそうになりながらも脱出。大和の友達はタケオのかっこよさを理解する・・・という流れです。


(引用元:http://twisoku.ldblog.jp/archives/44519378.html)

 

大和の友達を救うために死にかけたタケオに電話した砂川のセリフもよかった。

「あのさ、大和さん、今にも火の中飛び込みそうな勢いだから。そういうわけだからお前、なんとかはやいとこ帰ってきてくれる? お前居ないと、俺もつらいんだし。」

まあとにかくよかったですね、アニメ4話。

 

 


 

必ずしも「かっこいい男=女にモテる男」ではない


(引用元:http://arukunews.jp/1893.html)
今の所アニメは毎週見てますが、この作品をひとことで表すとこういう言葉になるんじゃないかなあ。

 

最近では漫画でもアニメでもドラマでも、「かっこいい男」といえばイケてる男・・・顔が整っていてスタイルが良くて優しくてさりげなく空気が読めて、めんどくさがりなんだけどやる時やる感じで、かわいい物好きなところがギャップでまた良くて~何より女にモテモテ!! というタイプの完璧人間みたいなのが流行ってる感じがします。「スマートで器用」っていう感じですかね。

もちろん、それを悪く言うつもりは無いです。 顔が整っているに越したことは無いし、スマートであるに越したことはありません。異性にモテないよりモテるほうがそりゃあいい。

 

だけど、男のかっこよさってもともとは、マッチョかどうかは置いといて、「武骨」「愚直」「誠実」「泥臭さ」にあると思うんですよ。これは、女にはなかなか出せない男の“味”だと思います。

いまは「男女平等だ」なんていって女性もとにかく男みたいになろうとしてる節が有りますが、もともと男と女は違って当然だと思います。時代とともに「らしさ」の形が変わっていくのは自然かもしれませんが、もともとそもそもは、「男は女を全力で守る」「女は男を全力で支える」というのが普通であって、

その理由は、男には女に無い強さが、女には男に無い強さがあるからではないでしょうか。そこは、今でも変わらないと思います。

 

タケオは顔はかっこよくないし、体格もガッチリしすぎていて全然スマートじゃない。生活態度も古臭いし男臭くて、正直ダラしないところも多々ある。空気を読むのも下手だし、根はやさしいのに物腰が強すぎてその優しさが理解されにくい。綺麗好きの現代女子からは煙たがられてばかりです。

だけど、好きな女に片思いの相手が居るとしても(結局勘違いだったわけだが)、その女が幸せになれるならと一生懸命考えて、不器用ながらも心強い応援役になってくれる。 好きな女を護るためにすぐ身体を張れる。4話の脱出シーンにありましたが、「好きな女を泣かせるわけにはいかない」と考えることで、自分をも大事にできる。

実際ほんとうにカッコイイ、頼りになる男だと思います。

 

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私が思うに、最近は社会がどんどんデジタル化していて、愚直さや武骨さ力強さよりも、スマートさ器用さ柔軟さが求められる時代になっているのだと思いますね。社会がそういう男を求め、女性がそういう男を求め、それにともなって世の男子たちもどんどん虚弱になってきていやしませんでしょうか。個性だなんだと言われてばかりで、男も女も分からなくなってきている気がしないでもない。

「耐えるところは耐え、然るべきときにはハッキリ物申せる男」よりも、「とにかく黙って器用に波風たてずに立ち回れる男」のほうが流行っていると思います。 昔ながらの「男らしい男」というのを見ることが少ない気がします。
でも、そういう古風な男子が全くいなくなってしまえば、実際困ることもあると思うんですよね。

 

タケオはイケメンではないし(むしろブサイクだし)、モテもしないが、実に愚直で誠実で男らしい。
女性にモテる男だけがかっこいい男ではない。

“女にモテないからといって、「俺はダメだ」と、そんなふうにウジウジしていてはダメ”

そういうことを、タケオは示してくれているような気がします。

 


 

長続きする恋のコツ

私は男ですが、男の立場からしてもやっぱり女の子を見るときに、初対面の時はとくに、顔やスタイルを見てしまいます。だけど、ほんとに誰かを好きになるときってそうじゃないことが多々あるんですよね。実際にできた彼女は、自分の理想の女とはちょっと違ってる・・・長く続く関係に限って、そういうことが有りました。

タケオと大和の関係を見ていると、お互いほんとうに「好き」という気持ちに正直でわかりやすく、それでいて、ベタベタ肉体的にくっついてイチャイチャしているわけでもない。恋人同士というよりも、夫婦のような安心感があるなあと感じます。

お互い、お互いをすきなんだと分かりきっていて、お互いを受け入れあっているのが分かります。少女漫画だから多少の補正はありましょうが、本当に理想的なお付き合いだと思います。

 

 

やっぱり、

恋愛は顔じゃない。

 

関係を長続きさせる為には、好きという気持ちは当たり前として、お互いのことを認め合う精神が本当に大事だと思います。顔がある程度かっこよくないと友達に自慢できないとか、周りの目が有るからとか、そういう気持ちでは恐らく続かないでしょう。

自分が理解しようと思える相手、自分を理解してくれる相手。そういう相手を選ぶことが、長続きの秘訣なんじゃないかと思いました。

タケオ・大和カップルには、そういうことを思いださせてくれる魅力があるんではないでしょうか。

 

 

長くなりましたが、『俺物語』ほんとうに面白いですよ。ぜひDVDなどでアニメをご覧になるか、漫画を読んでみてください。

※あ、ちなみに、さんざんタケオを持ち上げてきましたが、砂川くん普通にかっこいいですよ。

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